【助成金】地域中小企業応援ファンドを紹介
地域中小企業応援ファンドは、中小機構と都道府県が協力して組成したファンド(資金)を助成金の元手として、各都道府県の中小企業などに分配していく受給方法です。
新商品の開発資金や、販売経路の新規開拓の費用など、幅広い経費に対して助成されます。支給額など各都道府県のファンドにより異なるので、それぞれの地域でお調べください。
地域中小企業応援ファンドとは?
地域中小企業応援ファンドは、中小機構および各都道府県の役所、中小企業支援機関、地方銀行などが共同出資して各都道府県に組成されます。ファンドの運用は各都道府県の中小企業支援機関が行い、得られた収益を地域貢献性が高い新事業に取り組む中小企業者等へ助成しております。
また当ファンドは「地域中小企業応援ファンド」と「農商工連携型地域中小企業応援ファンド」の2種類があり、全国約30都道府県の状況に応じ組成されております。
地域中小企業応援ファンドでは国際と地方国債を購入することで、その利子も収入源にしています。このファンドに申し込む中小企業は、審査に通り採択されると助成金が受け取れます。その助成金を使って事業をより推進し、各都道府県の産業や経済を活性化することがこの地域中小企業応援ファンドの狙いです。
貸付期間は10年。採択事業はさまざま
地域中小企業応援ファンドという名前ですが、地域名により「えひめ中小企業応援ファンド」「こうち産業振興基金」など名称は少しずつ異なります。平均的な貸付期間は10年です。これまで採択(審査通過)された事業はさまざまですが、やはり地域の特色を生かし活性化するものが多い印象です。
ファンドは2種類
このファンドには、地域の中小企業を対象とした地域中小企業応援ファンドだけでなく、中小企業者と農林漁業者が連携する事業を支援するファンドも用意されています。
- 地域中小企業応援ファンド:各地の農林水産物や伝統技術を活用する、商品開発や販路開拓への取り組みを支援します
- 農商工連携型地域中小企業応援ファンド:中小企業者と農林漁業者が連携する商品開発・販路開拓の取り組みを支援します
地域中小企業応援ファンドは以下2種類の型に分かれています
スタート・アップ応援型ファンド
対象者:地域密着型事業、地域コミュニティへの貢献度が高い新たな事業への取組み、地域資源を活用した初期段階の取組み等、地域経済の活性化に資する中小企業者
施策内容:中小企業基盤機構が都道府県と一体となりファンド運営管理者に貸付を行いファンドを組成。ファンド運営管理者は、その運用益により地域資源を活用した新たな取組み等に助成。(助成内容は各都道府県により異なるため要確認)
チャレンジ企業応援型ファンド
対象者:地域資源を活用するなどして創業又は経営の革新を図り、域外新市場への新事業展開に向けて株式公開などを指向する又は成長段階にある中小企業者
施策内容:中小企業基盤機構が地域資源を活用した新たな取組みに挑戦する中小企業への投資を目的とした民間ベンチャーキャピタルファンドに出資。ファンド運営するベンチャーキャピタルの審査が通過した中小企業者に対し、ファンドによる株式取得等の資金供給と踏み込んだ経営支援(ハンズオン支援)
注意点
無利子が魅力の当ファンドですが、すべての47都道府県に設置されている訳ではなく、各都道府県の産業ビジョンや重点施策などによって、助成対象事業は異なります。
申込方法など助成事業の詳細は、下記よりご確認ください。企業所在地の都道府県に該当ファンドが無い場合は、原則助成を受けることができません。
地域中小企業応援ファンド一覧(電子ブック)
農商工連携型地域中小企業応援ファンド運営管理者一覧
まとめ
地域中小企業応援ファンドは、原則返済不要です。ファンドごとに対象者、内容は異なるので地域のファンド運営管理者に相談、問い合わせることをおすすめします。ぜひ地域中小企業応援ファンドを活用し、ただ起業するだけではない地域の貢献も目指してみてください。