エイジフレンドリー補助金とは?補助金の目的や対象条件などについて解説
令和2年度に創設された「エイジフレンドリー補助金」という補助金をご存知でしょうか?高年齢者を雇用していて、高齢者雇用者の為に職場環境の改善対策をした企業に対しての補助金になります。
今回は、エイジフレンドリー補助金について解説していきます。
エイジフレンドリー補助金の目的
エイジフレンドリー補助金は、高齢者が安心して安全に働くことができるよう、中小企業事業者による職場環境の改善等の安全衛生対策の実施に対し補助を行うもので、令和2年度に創設されました。
特に、社会福祉施設、医療保健業、旅館業や飲食店等の接客サービス業等では、高齢者が就労する際に利用者等と密に接する業務での新型コロナウイルス感染を防止するための設備や作業の改善も重要です。
補助対象
対象となる事業者
支給対象となる事業者は、次のいずれにも該当する事業者です。
- (1) 高年齢労働者(60歳以上)を常時1名以上雇用している
- (2) 以下のいずれかに該当する事業者であること
- (3) 労働保険に加入している
※そのほか支給決定に当たって審査があります。
対象となる対策
補助金の対象となるのは、以下の4つの対策に要した経費です。
- 身体機能の低下を補う設備・装置の導入
- 働く高齢者の健康や体力の状況の把握など
- 高年齢労働者の特性に配慮した安全衛生教育
- その他、働く高齢者のための職場環境の改善対策
具体的な対策は、補助金の案内リーフレットに記載されています。
引用:厚生労働省「令和4年度エイジフレンドリー補助金のご案内」
必要書類について
補助金交付申請(対策を実施する前の事前申請)に必要な書類は、以下の7つです。
- ①エイジフレンドリー間接助金交付申請書(様式1)
- ②誓約及び申立書(様式1-1)
- ③高年齢労働者名簿(様式1-2)
- ④補助金対象経費内訳書(様式1-3)
- ⑤日本標準産業分類(別添)
- ⑥労働保険申告書・領収書の写し
- ⑦添付資料(見積書・カタログ・写真など)
①~⑤の書類については、厚生労働省のホームページから取り出しできます。また、⑦については、同ホームページ添付の関連資料①に対策ごとに必要な資料が具体的に記載されています。
対策実施後の補助金請求に必要な書類は、以下の8つです。
- ①エイジフレンドリー間接補助金実績報告書及び精算払請求書(様式3)
- ②エイジフレンドリー間接補助金交付決定通知書の写し(様式2)
- ③集計表(補助対象が複数の場合)
- ④発注書・契約書など
- ⑤物品購入や工事施工などが確認できる書類(納品書や工事完了報告書など)
- ⑥業者からの請求書
- ⑦対策の実施状況が確認できる写真
- ⑧経費の支払いが確認できる書類(口座振替の振込明細書、領収証など)
厚生労働省のホームページから①を取り出し、対策の実績報告と補助金の請求を行います。②の交付決定通知書は、補助金交付申請の審査終了後に補助金事務センターから送付されるものです。
補助対象
高年齢労働者のための職場環境改善に要した経費(物品の購入・工事の施⼯等)
補 助 率:1/2
上 限 額:100万円(消費税は除く。)
※この補助⾦は、事業場規模、⾼年齢労働者の雇⽤状況等を審査の上、交付を決定します。
(全ての申請者に交付されるものではありません。
令和4年度エイジフレンドリー補助金申請受付期間
2022年度の補助金交付申請は、「2022年5月11日から10月末日まで」です。また、対策実施後の実績報告・補助金請求は「2023年1月末日」までに行わなければなりません。
どちらの手続きも、期限内に行わないと補助金は支給されないため、スケジュール管理はしっかりと行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、エイジフレンドリー補助金について解説しました。
近年、労働市場における高齢者の役割は高まっていますが、高齢者は労災事故の発生率が高いため、企業には高齢者が安心して働ける職場環境づくりが求められています。「エイジフレンドリー補助金」を活用すれば負担を減らして職場環境の改善を図れますので、是非有効活用しましょう。