会社の4大経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」とは?
日本で定着している、ヒトモノカネ情報とは、日本国内で定着している経営資源を構成する4つの要素のことです。「ヒト」は人材や組織、「モノ」は在庫や設備、「カネ」はお金、「情報」は技術やノウハウのことです。ひと昔前は、経営資源といえば「ヒトモノカネ」でした。そこに「情報」が加わって、いまでは「ヒトモノカネ情報」の4つが経営資源を指すことが多くなっています。
そこで今回は、会社の4大経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」について解説していきます。
※この記事を書いている「資金調達のミカタ」を運営している株式会社ベクターホールディングスが発行している「起業のミカタ(小冊子)」では、更に詳しい情報を解説しています。無料でお送りしていますので、是非取り寄せをしてみて下さい。
そもそも経営資源とは?
経営資源とは、企業を経営していく上で役に立つ多様な要素や能力のことです。人材・設備・資金など企業が経営するために使える内部資源などが挙げられます。
英語では「organization’s resources(組織の資源)」や「firm resources(企業資源)」などと呼びます。
会社の4大経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」とは?
まず、主要な経営資源についてご説明します。主要な経営資源は、一般的に以下の4つと言われており、それぞれ密接に関係しています。
ヒト(人的資源)
ヒト(人的資源)は、経営資源のモノ・カネ・情報を動かす資源であり、経営資源の中で最も重要なものです。ヒトがいてカネが動き、ヒトがいてモノがつくられ、ヒトがいて情報が集められ、そして活用できるといっても過言ではありません。
また他の資源と違い、自ら自由な発想や行動、活動を起こせます。ヒトは規律性や自律性を求め、一方では感情や欲求によって動くもの。そのためヒトは絶対的に管理できないともいえるのです。
モノ
モノとは、オフィス、設備、備品など会社が所有する物理的な資源のこと。工場や社用車、パソコンやインストールされているソフトウェア、土地なども経営資源に含まれます。
ヒトによってモノに手が加えられ、モノに価値が生まれ。その価値がカネに交換されて、ビジネスが生まれるのです。物質的な資源が豊富にあれば、生産効率は上がるでしょう。しかしランニングコストもかかります。もし好立地な不動産を所有していれば、それは貴重な経営資源になるでしょう。
カネ
カネとは、オフィスの賃貸料、社員を雇うための給与、備品の購入、新規プロジェクトを立ち上げる際の準備費用といった運営資金のことで、経営資源のヒト、モノ、情報を揃える際に必要な資源となります。
カネには現金だけでなく、借り入れ金、株式、債券なども含まれ、多いほどそれだけ経営資源は豊富になり、選択肢も増えて経営規模も広げられるのです。カネをどう配分してどう使うかは、会社の将来性に大きく影響します。
情報
情報とは、顧客情報、市場の動向など会社が所有している無形財産のことで、著作権や特許、技術、ノウハウ、統計データなどの各種データなども情報に含まれます。情報は無形ですが、会社の利益に大きく関わるため、売却することも可能です。
また、高い技術やノウハウを持っている社員は人的資源でありますが、その社員にしかできない仕事があるため、情報資源にも含まれます。
その他経営資源と考えられるもの
そのほかにも、知識経済となった近年においては、知恵や知識、技術が経営資源と考えられる場合があります。
また、企業が培ってきた独自のノウハウや方法論、組織文化、ブランド力が、企業価値を高める知的資本と見なされています。知識創造の過程を経て、情報の資源と同様に、ナレッジマネジメントなどを通して、管理と活用が行われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、会社の4大経営資源「ヒト・モノ・カネ・情報」について解説しました。
経営資源を有効活用するスキルは経営者にとって必須になります。それぞれの経営資源をしっかり理解し、経営改善に取り組んでいきましょう。
以下、創業するために必要な経営資源についてご紹介します。
- ヒト:創業メンバー等の仲間
- モノ:事業する上で必要なオフィスや販売する商品等
- カネ:事業を運営する上で必要となるお金
- 情報:顧客データや人脈、ネットワーク等