ネット銀行の口座しか持っていない場合に、日本政策金融公庫の融資を受けられるのか?
日本政策金融公庫で融資が通った場合には、契約書を交わした後に、融資金が銀行口座に振り込まれることになります。
法人を設立してあまり時間が経過していない場合、保有している口座がネット銀行しかないという方は多いのではないでしょうか。その際、振込み先となる入金口座については、銀行窓口や通帳が存在しないネット銀行への振込みでも公庫の融資は受け付けてくれるのでしょうか?
そこで今回は、ネット銀行の口座しか持っていない場合、日本政策金融公庫の融資を受けられるのか否かについて解説していきます。
日本政策金融公庫の融資はネット銀行の対応していない
結論からいうと、日本政策金融公庫で融資を受けたい場合は、融資金の振込先口座として、ネット銀行を指定することはできません。ここでいうネット銀行とは、銀行窓口や通帳が存在しない銀行のことです。インターネットバンク対応の銀行のことではありません。
例えば、以下などがあります。
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
- ソニー銀行
- ジャパンネット銀行
- じぶん銀行 など
ネット銀行利用者もかなり増えてきていますので、今後対応する可能性はあるでしょう。
なぜ日本政策金融公庫はネット銀行は利用できないのか?
日本政策金融公庫はネット銀行は利用できない理由としては、リアル店舗をもっていないと審査に必要な「預金通帳のコピー」と「預金口座振替利用届」を取得できないからです。
ちなみに「預金口座利用届」とは事前に金融機関に口座確認をしてもらって日本政策金融公庫に提出する書類になります。
日本政策金融公庫の借り入れに使えるのはリアル店舗のある金融機関
なお、日本政策金融公庫の借り入れに使えるのはリアル店舗のある金融機関です。こちらは銀行でなくても構いません。
- メガバンク
- 地方銀行
- 信用金庫
- 信用組合
- ゆうちょ銀行 など
日本政策金融公庫の借り入れする場合には、ネット銀行以外に持っておいた方がよいでしょう。
金融機関口座の作成は融資決定後でもOK
上記(リアル店舗のある金融機関)の振込口座を作成しておく必要がありますが、融資申請時までに銀行口座を作成しておく必要はありません。ネット銀行の口座しか持っていなくても、問題なく融資の受付をしてくれます。
融資の決定が出るまでは不安だという場合は融資決定後に振込先となる銀行口座を作成しましょう。
まとめ
起業・開業直後では、ネット銀行口座のみを利用している場合が多いですが、日本政策金融公庫では現状対応しておりませんので、公庫で融資を受けることを検討している方は、リアル店舗のある金融機関で口座を作っておきましょう。