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『労働金庫』と『信用金庫』の違いとは?


街中でよく見かける「信用金庫」「労働金庫」などがありますが、その違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

今回は、労働金庫と信用金庫の違いについて解説していきます。

そもそも労働金庫と信用金庫について

まずは、労働金庫と信用金庫について説明します。

労働金庫は全国に13あり、労働組合や生協の会員がお互いに助け合うためにつくった協同組織の福祉金融機関です。営利を目的とせず、そこで生まれた利益を便利な商品やサービスとして利用者に還元しています。

一方信用金庫は、地域の方々が利用者・会員となって互いに地域の繁栄を図る相互扶助を目的とした協同組織の金融機関です。主な取引先は中小企業や個人です。利益第一主義ではなく、会員すなわち地域社会の利益が優先されます。

労働金庫と信用金庫の違いとは?

労働金庫と信用金庫はどちらも金融機関であり、扱う商品やサービス内容は同じです。どちらも企業や個人からお金を預かり、それを運用して利息を預金者に還元しています。また、預かったお金の貸出をして利息を得るなどの業務も同じです。そのため、両者は似たような組織ではないかと思う人がいるかもしれません。しかし、労働金庫と信用金庫は関係する法律や組織構造、支援する対象がまったく異なります。

それぞれについて、以下で説明します。

関係する法律が違う

労働金庫と信用金庫は、そもそも根拠となる法律が異なります。労働金庫は労働金庫法に基づいた協同組織の金融機関です。労働金庫法は労働組合、消費生活協同組合、その他労働者の団体が行う福利共済活動の推進や、労働者の経済的地位の向上を目的に制定されています。労働金庫法第5条には「非営利の原則」「会員に対する直接奉仕の原則」「政治的中立の原則」という3つの原則が規定され、労働金庫はこれに基づいて運営されています。労働金庫は、営利を目的とせず政治的に中立で、公平かつ民主的に運営されている組織です。

一方、信用金庫は信用金庫法を根拠とする協同組織です。「地域で集めた資金を同じ地域の個人や中小企業に還元し、地域社会の発展に貢献する」という目的で制定されています。営業地域は一定の地域に限定され、取引先は中小企業や地域住民です。信用金庫は、会員や地域社会の利益が優先される非営利組織になります。

組織構造が違う

上記でもお知らせしましたが、労働金庫は全国に13金庫あり、中央機関である一般社団法人全国労働金庫協会により指導・管理され、同じ中央機関の労働金庫連合会により資金の需給調整や運用などが行われています。

一方、信用金庫は地域の相互扶助という理念に基づいた、地域ごとの協同組織です。地域の相互扶助という観点から営業範囲は一定の地域に限定され、地域で集めた資金は地域に還元されます。信用金庫の最高議決機関は総会もしくは総代会です。会員または総代が1人1票の議決権を持ちます。総会(総代会)では理事および監事が選任され、信用金庫の日常業務は理事によって構成される理事会の決定により行われるのが特徴です。

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会員構成が違う

労働金庫の会員は出資をしている労働組合や生活協同組合、その他の労働者により組織・運営される共済会 ・ 互助会です。団体に加入している個人は直接の会員ではなく、労働金庫を間接的に構成する成員を意味する「間接構成員」と呼ばれています。組合等の団体に加入していない個人も出資することで間接構成員になることが可能です。

信用金庫は地域ごとの協同組織であるため、会員は地域の居住者か勤務者、事業者に限定されています。事業者については条件があり、従業員が300人以下もしくは資本金が9億円以下の中小企業でなければなりません。

支援対象が異なる

労働金庫と信用金庫は会員が異なるため、支援対象も異なります。

労働金庫の支援対象は労働組合や生活協同組合などの団体、および団体に加入している個人とその家族です。また、労働組合や生活協同組合に加入していない場合でも、「ろうきん友の会」への加入者や個人会員として出資している場合は支援対象になります。

一方、信用金庫は管轄地域の中小企業や個人が支援対象です。相互扶助を目的とするため、銀行では難しい小規模の中小企業でも融資を受けやすいというのが信金の大きなメリットといえるでしょう。同じ地域であっても、大企業は支援対象になりません。

「信用金庫」「労働金庫」と銀行の違いについて

銀行と「信用金庫」「労働金庫」との違いは、まず経営の基本方針にあります。銀行は株式会社の一種のため、出資している株主の利益が最優先となります。一方の信用金庫・労働金庫は、その会員・組合員の出資により運営されている非営利組織という特徴を持ちます。

簡単に言えば、「利潤を追求するのが銀行であり、追求しないのが信用金庫・労働金庫」ということになります。したがってお金を借りるときの金利は信用金庫・労働金庫のほうが安い傾向にあったりもします。

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は、労働金庫と信用金庫の違いについて解説しました。

どちらも扱う業務は類似しており、非営利組織であるという共通点もありますが、両者は根拠となる法律が違い、目的が異なります。どちらも融資を行っていますので、知っておきましょう。

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