急ぎで資金調達する方法3選
突発的な支払いが発生したので、急ぎで資金が必要というケースもあるかと思います。資金繰りが悪化して、手元のキャッシュが不足すると、倒産の一歩手前である資金ショートを招いてしまいます。
今回は、急ぎで資金調達する方法を3つご紹介します。
急ぎで事業資金を調達するならまずはノンバンク
ノンバンクとは、正式には「預金等を受け入れないで与信業務を営む企業」のことを総称しています。
銀行や政府系金融機関で資金調達する場合、低金利で融資を受ける事ができるというメリットがある一方、審査に時間がかかるというデメリットがあります。急いでなければ銀行や政府系金融機関で調達した方が良いですが、突発的な支払いが発生した場合、銀行や政府系金融機関に新規融資を申し込んでいては時間的に間に合わないという問題が発生します。ノンバンクであれば最短即日で審査結果が出るところもあります。
注意点としては、ノンバンクを利用していることが銀行や政府系金融機関に発覚すると「高金利の金に手を付けなければならない程、資金繰りに窮している」というレッテルを貼られてしまいので、今後の借入は難しくなります。突発的な支払いが発生し、急いでいるとはいえ、ノンバンクを利用するとこうした潜在的なリスクがあるということを覚えておきましょう。
ビジネスローン
ビジネスローンは法人や個人事業主（自営業者）など、「事業者」だけを対象に、小口・短期で融資を行うローンです。ビジネスローンの多くは無担保、第三者の保証人なしで融資を受ける事ができます。
事業資金の具体例を挙げると以下などがありますが、簡単にいえば、「事業に関わる資金に利用できるローン」だということです。
- 次の入金までの運転資金
- 設備投資資金
- 取引先への支払い資金
そしてビジネスローンを取り扱っている業者は以下になります。それぞれ特徴が大きく異なるため、自身の要望に沿っているか否かを慎重にチェックした上で選択する必要があります。
- 消費者金融系
- 信販会社系
- 銀行系
- 民間の貸金業者
（参考）ビジネスローンとは？メリットデメリットや取り扱い先などを分かりやすく解説
ファクタリング
ファクタリングは、入金待ちの請求書（売掛債権）を買取ってもらうことで、決済日よりも早く現金を受け取るサービスです。日本の企業間の取引では、先に商品やサービスを提供し、後から代金の回収をする信用取引が一般的ですが、こうした掛取引では、売掛金の入金が遅れたり、貸倒れになったりで資金難に陥る可能性もあります。
ファクタリングを使えば、売掛先が倒産の恐れがある場合などに、あらかじめ保険をかけたり、未回収のままの売掛金を売却して現金化したりできます。
（参考）ファクタリングとは？利用する際の注意点などについて解説
親族や友人・知人からの借り入れも急ぎの資金調達方法
起業時の資金調達としてまず真っ先に思いつくのが親族、友人・知人からの借入です。いくら近い間柄とは言え、お金を貸す側の心理としては複雑なものです。また、後々トラブルになりやすい資金調達法でもあるため、甘えてしまわないよう入念な説明と借用書などを交わすなど、お互いが納得のいく取り決めをしっかりとしておきましょう。
そして親しい友人だとしてもお金を借りるにはリスクを伴います。お金の返済が遅延したり、多額のお金を借りようとすれば当然、信頼関係が崩れる可能性があります。そして、特に親しい間柄の友人に借り入れを行うと、契約書/誓約書などを交わさず口約束で済まされることも多く、金額面や支払い期日、利息や利子などのでトラブルになることが多いです。
そうならない為にも、貸す側は、不安に思っていてもなかなか言いづらいものですので、自分からお金を借りる理由を説明を行う事や借りたらすぐに返済することを心掛けましょう。
（参考）【資金調達】親族や友人・知人からの借り入れについて解説
まとめ
いかがでしたでしょうか？今回は、急ぎで資金調達する方法をご紹介しました。
即日で資金調達できる、ビジネスローンやファクタリングは、長期にわたって利用し続けると資金繰りを圧迫する要因となります。緊急の資金調達はあくまでも資金ショートに陥らないための応急措置であることを意識し、手形や小切手、仕入、人件費、外注費など優先すべき項目に充て、並行して資金繰り改善策を進めていきましょう。
