独立系ベンチャーキャピタル(VC)とは?代表的な独立系ベンチャーキャピタル(VC)をご紹介
ベンチャーキャピタルには主に以下の種類があります。
- 政府系
- 独立系
- 事業会社系(CVC)
- 金融機関系
今回は、独立系ベンチャーキャピタル(VC)についてや代表的な独立系系ベンチャーキャピタル(VC)をご紹介します。
独立系ベンチャーキャピタル(VC)とは?
独立系ベンチャーキャピタル(VC)とは特定の親会社がおらず、独自の資本にて運営しているベンチャーキャピタルのことを意味します。近年、日本でも投資成果が目立ってきているVCです。独立系VCの中でも、創業初期のハイリスク投資を得意とする場合や、ある程度の会社規模になってから大型投資をする場合など様々です。
そして独立系ベンチャーキャピタルの特徴としては、以下が挙げられます。
- 会社によって投資サイズにバラツキが大きくある
- 投資先との事業シナジーが無いので純投資が目的
- 投資だけではなくハンズオンも行うケースがある
代表的な独立系ベンチャーキャピタル(VC)をご紹介
ここからは、代表的な独立系ベンチャーキャピタル(VC)をご紹介します。
ジャフコ
創設1973年の歴史あるVCであり、東証一部上場をしている国内最大規模のVCです。そのため、豊富な実績が培ってきたノウハウやネットワークを持っています。また投資資金が潤沢で、投資範囲もグローバルな展開をしています。
大きな特徴として、投資先の支援が充実していることが挙げられます。実際に、JAFCOが様々な提携先を紹介してくれたり、営業までしてくれることもあるようです。また、豊富な経験に基づくIPOの支援を受けることもできます。元々は野村グループのVCでしたが、2017年に事実上の独立を果たしました。
グロービス・キャピタル・パートナーズ
グロービス・キャピタル・パートナーズとは、1996年に設立された日本初の本格的ハンズオン型VCです。ハンズオン型とは投資実行後に、経営陣を派遣するなどして経営の意思決定にも関与し投資先のバリューアップをサポートすることを言います。
ハンズオン型VCですので、投資先数はそこまで多くはありませんが、ランサーズ、メドレー、メルカリ、ユーザーベース、アカツキといった有名企業に投資してきた実績があります。
日本ベンチャーキャピタル(NVCC)
日本ベンチャーキャピタル(NVCC)は自らがベンチャー企業の起業家であったり、大企業でベンチャー支援を行ってきた事業家によって、1996年に設立された独立系VCです。取締役名誉会長にはウシオ電機株式会社の牛尾会長が就任しており、その他経営陣及び株主には有名大企業の名前が並んでいます。
起業経験や大企業での経営経験に基づいた幅広いネットワークとノウハウを活かし、創業初期から上場までを支援できるという特徴があります。投資領域はITサービス系が比較的多いですが、幅広く投資をしています。投資ステージはアーリーステージの企業が中心となっています。また、産学連携事業に強く、大学発ベンチャーへの投資を積極的に行っています。
日本アジア投資
日本アジア投資は、通称JAIC(Japan Asia Investment Company)で呼ばれており、ジャフコと並ぶ上場している独立系VCです。1981年設立と創業40年の歴史があり、中国への投資ファンドも運営しています。中国だけでなく、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナムとアジア各国にネットワークがあることが特徴的なVCです。
Wil
Wilは2013年に伊佐山元氏が設立した独立系VCです。もともと米国大手VCであるDCMにてパートナーとして活躍していましたが、独立して更なる活躍を続けています。東京オフィスの他にシリコンバレーにもオフィスを構えており、日本にベンチャー精神を普及させるという思いが強いVCという点が特徴です。
キャスター、キャディ、エブリー、SmartHRなどの有名スタートアップに投資実行しています。
まとめ
VC毎に特徴が大きく異なっています。これから資金調達を考えている場合は、VCごとの特徴をとらえて、メリット・デメリットを比較検討の上、慎重に選ぶようにしましょう。