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ベンチャーキャピタル(VC)から出資を受ける際の注意点とは?


実際にベンチャーキャピタル(VC)から出資を受ける際には事前に注意点を把握しておきましょう。ベンチャーキャピタルから資金調達を行うというときは契約内容について事前にしっかり調べておくことが大切になります。

ベンチャーキャピタル(VC)から出資を受ける際の注意点

自社の企業価値の妥当性

株主で資金調達をする上で一番重要なポイントは企業価値です。企業価値が高いまま資金調達できれば、創業者の株式持分が減少する割合が少なくて済みます。但し、高ければ高いほど望ましいわけではなく、企業価値が高すぎてしまうと、次の資金調達でどのベンチャーキャピタル(VC)も投資を躊躇してしまうという面もあります。

ベンチャーキャピタル(VC)から見た場合、できるだけ安く投資したいという意欲があるため、企業価値は厳しい見方をされる場合が多いですが、起業者は自社の魅力を説明し、適正な企業価値となるようにベンチャーキャピタル(VC)と交渉するようにしましょう。

事業計画の作りこみ

資金調達するためには将来の事業計画が必須です。ベンチャーキャピタル(VC)はその事業計画と実現可能性を見極め投資するかどうかの意思決定を行います。作成した事業計画が単なる数字遊びになっている、または夢物語である場合は、容赦なくベンチャーキャピタル(VC)から質問が飛んできてしまいます。自社の事業計画が本当にこれで良いのかは考え抜くようにしましょう。事業計画と起業者の事業計画に対するコミットは企業価値にも大きな影響を及ぼす事項ですので注意しましょう。

ベンチャーキャピタル(VC)の評判

一流のベンチャーキャピタル(VC)から資金調達できればニュースにも大きく取り上げられ、第三者から見た場合も、一流のベンチャーキャピタル(VC)が投資したベンチャー企業には価値があるのではないかという評価がつきます。その後の資金調達や大手企業との協業、ビジネス展開にも優位に働くことが多いので、ベンチャーキャピタル(VC)の評判は重要です。

ベンチャーキャピタル(VC)のホームページを見ると、投資ポートフォリオが載っており、過去にどんな企業に投資をしたか、エグジットできたのかを確認することができます。ベンチャーキャピタル(VC)の実績や信頼できる人やインターネット上での評価を確認し、調達すべきベンチャーキャピタル(VC)なのか、株主の一員としてふさわしいのかどうかを見極めましょう。

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秘密保持契約書(NDA)の締結

ベンチャーキャピタル(VC)から出資を受けるためには財務諸表や事業計画、人材のスキルセットなど会社の重要情報を開示する必要があります。ベンチャーキャピタル(VC)からしてみても、何も分からずに投資する意思決定はできないため、当然に要求する事項です。ベンチャーキャピタル(VC)は受領した資料をデューデリジェンスし、投資すべきかどうかを検討します。その結果、資料は受領したものの投資しないといった決定は往々にして生じます。そのため、ベンチャーキャピタル(VC)に資料を渡す前にはNDAの締結を検討しましょう。

投資契約書のチェック

ベンチャーキャピタル(VC)のデューデリジェンスが終わった後は投資契約書の締結です。投資契約書のドラフト作成はVCがすることが多く、中には厳しい条項が含まれていることもあります。普通株よりも条件の良い優先株式かどうか、モニタリング条項、希薄化条項、創業者がコミットしなければならないこと、などチェックすべき事項は多岐にわたります。必ず、顧問弁護士やVCからの調達に詳しい弁護士に、契約書のレビューをしてもらうようにしましょう。著しく不利な投資契約書を結んでしまうと、次の資金調達に影響を及ぼし、事業の制約にもなるため、投資家役書のチェックは重要な注意点の一つです。

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は、ベンチャーキャピタル(VC)から出資を受ける際の注意点について解説しました。

ベンチャーキャピタル(VC)から資金調達を受けると、その資金は借入金のように返済義務はありませんが、会社を成長させる責務が経営者にはあります。経営者のコミットを求める内容が投資契約書に入っていることが通常ですが、事業が少しうまくいかなくなったとしても簡単に辞めることはできません。辞める場合はベンチャーキャピタル(VC)から株式を投資した金額で買い取るといった条項が入っている場合は、金銭の都合が付かなければ極めて実現が難しいです。きちんと事業にコミットできるかどうかをしっかり検討したうえで、ベンチャーキャピタル(VC)からの調達を検討するようにしましょう。

ベンチャーキャピタル(VC)から資金調達を受けられるというだけですごいことですが、実際に交渉や投資契約書の締結、実際の着金までには様々な注意点もありますので、事前に把握しておくことが大切になります。

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