日本政策金融公庫の審査期間はどのくらいか?
起業・開業後、運転資金や設備投資資金の確保の為に資金調達をするケースがありますが、事業をスケールする為に、早めに融資審査を通してお金の着金をしたい所です。
では、起業・開業後の融資先として最も利用されている金融機関である日本政策金融公庫ではどのくらいで着金するのか気になる所です。今回は、日本政策金融公庫の融資を受ける際の審査期間はどのくらいになるのかについて解説していきます。
日本政策金融公庫の審査期間の平均とは?
日本政策金融公庫で融資を受ける際の審査期間の平均は、初めて融資を受ける方で土日祝を含めて3週間~1ヵ月程度です。公庫で2回目以降の追加融資を受ける場合で1~3週間程度です。
審査面談終了後、担当者の審査や部署上長など人を介して審査が行われますので、最近のクレジットカードの審査のように5分でというようなわけにはいきません。個人のクレジットカードなどと比べて、日本政策金融公庫で借りられるお金は、200万~1,000万位が相場で、この金額を金利2%前後で貸す訳ですから、日本政策金融公庫としても当然慎重に審査を行います。
そして、前述でも記載したように、初めて融資を受ける場合と2回目以降では審査期間も変わってきます。当然ですが、過去に日本政策金融公庫から融資を受けている場合には、チェックすることが少なくなるため、審査期間が短くなることがあります。業績が良ければ、1週間以内に結論がでることもありますが、業績が悪い状態であれば、2週間以上かかることもあります。
審査に時間がかかるときはどんなときなのか
当然、書類不備やビジネスモデルが複雑で判断が難しいケースなどは、通常よりも審査に時間がかかります。主には以下のようなケースでは時間がかかります。
- 融資担当が忙しい場合や祭日・年末年始が絡んでいる場合
- ビジネスモデルが複雑で、理解が難しい場合
- 担保がある場合
- 提出した書類に不備がある場合
融資担当が忙しい場合や祭日・年末年始が絡んでいる場合
例えば申込みがゴールデンウィーク前やお盆休み前ですと祝日は営業していませんのでその分、時間がかかります。また、融資担当者は複数の融資案件を同時進行しているためそれぞれに時間がかかりますし、申込者の状況を現地まで出向いて確認することもありますので、審査期間は長くなります。
ビジネスモデルが複雑で、理解が難しい場合
日本政策金融公庫の融資担当者は事業に関して携わったことがなくても様々なビジネスモデルを見てきているので経験豊富です。但し、経験豊富な融資担当者でも、世の中的に新しいビジネスモデルの事業を把握するには少々時間がかかります。あなたがこれまでない全く新しいビジネスを行うのであれば、融資担当者が理解しやすいような資料も付け加えて説明しましょう。
担保がある場合
日本政策金融公庫の融資制度の中には、無担保・無保証で借り入れできる制度もありますが、担保付き融資でなければいけないものもあります。その場合、担保の審査の状況で、融資審査全体が遅くなるケースがあります。
提出した書類に不備がある場合
融資面談で一通りヒアリングしますが、再度見返した時に文字が汚くて読めない、数字が2なのか7なのか、0なのか9なのかなど判別がつかない為、再度確認及び提出といった事がある場合。審査期間が長引く可能性があります。はやく審査を通したいという気持ちは分かりますが、丁寧に不備ない書類を提出するように心がけましょう。
審査結果はどのような形でくるのか
審査結果は郵送で速達で届きます。審査に落ちた場合も、「この度は意に添えぬ結果となりました」というような内容の書類が到着します。融資に通った場合は、そのままでは融資は実行されません。融資審査が通った場合、日本政策金融公庫から送られてくる同封されている書類に記入し、返送後、3営業日後ぐらいにあなたの指定した口座にお金が着金されるという流れになります。
まとめ
日本政策金融公庫の審査の期間は、初めて融資を受けるなら余裕を見て融資面談から1ヵ月程度と考えておきましょう。こちら都合で融資審査を早めることは出来ませんが、面談でしっかりと説明し、書類に不備がないようする事を心掛けていきましょう。
- 初めての融資の場合、審査期間は土日祝を含めて3週間~1ヵ月程度
- 2回目以降は、業績にもよりますが1~3週間程度