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ビジネスローンとは?メリットデメリットや取り扱い先などを分かりやすく解説


開業資金や運転資金、設備資金、資金繰りなど、法人・個人事業主を問わずに、経営者はお金の工面を日頃から考えなくてはいけません。そんな時に頼れるのは、日本政策金融公庫や銀行の融資などですが、3番手として検討候補にあがるのがノンバンクのビジネスローンです。

今回は、ビジネスローンで資金調達するときのメリットデメリットや取り扱い先などを解説していきます。

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ビジネスローンとは?

ビジネスローンとは、事業資金としての利用に特化した融資商品です。個人事業主(自営業者)や法人経営者が資金繰りを改善するために利用する資金調達方法の一つになります。事業資金の具体例を挙げると以下などがありますが、簡単にいえば、「事業に関わる資金に利用できるローン」だということです。

  • 次の入金までの運転資金
  • 設備投資資金
  • 取引先への支払い資金

ビジネスローンのメリット・デメリット

ビジネスローンの主なメリット・デメリットは以下になります。
 

◆メリット
  • 最短即日融資が可能
  • 担保が不要
  • 第三者保証人が不要
  • 事業計画書などの提出は不要

 

◆デメリット
  • 金利が高い
  • 限度額が少額
  • 融資可能期間が短い

「事業資金を早く確保できる」という点はビジネスローンの一番のメリットです。同じ融資でも、日本政策金融公庫や銀行融資の場合、実際に現金を入手できるまでに1ヶ月程度の期間を要します。対してビジネスローンであれば、最短で申込当日、遅くとも1週間以内には現金を確保することができます。このようなスピード感はビジネスローンの大きなメリットでしょう。

ビジネスローンのデメリットといえば、「金利が高い」という点です。公的融資や銀行の事業融資であれば、かなりの低金利(1~2%程度)かつ高額な資金を借入できるような仕組みになっています。対してビジネスローンの場合、金利15~18%前後のサービスが多いのです。したがって高額な現金を確保したいようなケースには不向きだといえます。この点は、ビジネスローンの大きなデメリットです。

ビジネスローンの取り扱い先

ビジネスローンを取り扱っている業者は以下になります。それぞれ特徴が大きく異なるため、自身の要望に沿っているか否かを慎重にチェックした上で選択する必要があります。

  • 消費者金融系
  • 信販会社系
  • 銀行系
  • 民間の貸金業者

消費者金融系

消費者金融は独自の審査ノウハウを豊富に有しており、他の業者よりも融資までの時間が短いです。したがって、「とにかく急いで資金を調達したい」という人にはピッタリでしょう。ただその反面金利が高く、限度額も小さいので、長期的な借入を希望する方には向いていません。

信販会社系

信販会社が取り扱うビジネスローンは、審査期間としておおよそ2週間ほどを要するものが多く、実際の借り入れには時間を要するものが大半となっています。ただ、信頼度の高いブランドが多く、融資枠の大きさでは定評がありますので、審査期間の長さを差し引いてもやはり人気の高さは否めない商品といえるでしょう。ただしどうしても審査の難易度が高めなため、審査の通過に自信がない方にとっては融資が難しくなる傾向にあります。

銀行系

ビジネスローンの中では金利の低い部類に入りますが、その分審査は厳しめです。加えて、返済方法が原則引き落としになっているので、計画的に返済を行いたい人に向いています。逆にいえば、いつでも借入・返済できるような利便性を求める人には向いていません。

民間の貸金業者

民間で運営されている貸金業者も、実はビジネスローンを運営しています。中には大きな限度額を取り扱っている会社も存在していて、サービスごとの違いが他業者よりも大きいです。したがって利用する際は、商品内容をしっかりと調べる必要があります。

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審査で見られるポイントとは?

ビジネスローンの審査自体はさほど難しいものではありません。もちろん、借入希望額が高額だったり、赤字事業を長年続けていたりなど、審査基準に著しく影響しそうな事情がある場合は別ですが、一般的な範囲内であればスムーズに通過できるケースが多いです。ただし、無防備な状態で審査を受ける場合、思わぬポイントで審査落ちしてしまう可能性があります。そしてビジネスローンの審査で見られているポイントは主に以下3点になります。

  • 申し込み条件に該当しているかどうか
  • 本人の信用、返済能力に問題はないか
  • 事業状況

事業状況とは、事業規模、業歴、事業の資産状況、将来性などを総合的に判断するものです。ビジネスローンを申し込みする際は決算書や確定申告書を提出しますが、そこに記載されている情報から事業状況を想定します。したがって、いくら売上が高かったとしても長年大赤字に陥っているようなケースでは、審査において不利になる可能性が高いです。逆に、売上が低かったとしても今後成長が期待できそうな事業状況であれば、スムーズに融資を受けられるケースもあります。つまり、ビジネスローンの審査で見られるポイントの中では、事業状況が非常に重要な項目になります。ビジネスローンの審査を受ける際は、一度客観的にご自身の事業状況を確認しておきましょう。

ちなみに審査に落ちてもまた申し込みすることはできます。ただし、短い期間で何度も申込可能なわけではなく、一般的に半年程度申込み不可の取り扱いになるケースが多いです。再度申し込みされる場合は、最低6ヶ月以上の期間を空けて手続きするようにしましょう。

金利が高い分、より資金繰りが苦しくなるリスクがある!?

ビジネスローンは無担保、即日融資可能、審査が甘いというメリットと引き換えに「金利が高い」というデメリットがあるローンです。ビジネスローンの一般的な金利は5.0%~15.0%となっていますが、初回の借入や中小企業の場合、上限金利の15.0%に近い金利が適用されるのです。

要するに100万円借りると年間で15万円の利息が発生するということです。月率換算にすれば1.2%程度の利息支払いが発生することになるのです。当然、ビジネスローンを利用するということは、利益が十分に出ていない経営状態である可能性が高いので、月1.2%の利息の支払いは決して小さいものではありません。設備投資や急激な売上上昇のための仕入資金など、一時的な資金繰りのためのビジネスローン利用であれば月1.2%というのはそれほど重たい調達コストではありませんが、運転資金など慢性的な資金繰りに活用するとなると月1.2%という利息は大きなコスト負担となってしまうのです。

運転資金としてビジネスローンを利用する場合は、資金繰りを楽にするための借入だったのにも関わらず、逆に資金繰りが悪化するリスクがあるということです。あくまでも、ビジネスローンというのは短期の資金繰りに活用すべきものなのです。

まとめ


ビジネスローンは長所短所のハッキリしたサービスなので、公的融資や銀行融資を受けられるまでのつなぎ資金として活用するのも1つの手段です。

注意点として、融資までの速度が早い分、金利も高めの設定です。したがってズルズルと長期間借入してしまうと、どんどん利息がかさむリスクがあります。ビジネスローンを利用する際は、「短期借入、短期完済」を徹底するようにしましょう。

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