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不動産を活用した資金調達方法『不動産担保ローン』とは?


法人、個人事業主として開業する際、事業資金調達の一般的な方法としては、金融機関の融資や日本政策金融公庫などの創業融資や制度融資、または創業者向けの創業補助金や助成金を利用するといった方法を検討するケースは多いですが、銀行融資、創業融資、制度融資はともに審査基準が高く、誰しもが利用できるとは言えません。

一方、所有する不動産や実家を担保に設定して不動産担保ローンなどの融資を申し込む場合は、不動産そのものの価値が融資の可否を決定するため審査が通りやすく、事業資金が借りやすいというメリットがあり、開業時の事業資金調達方法として注目されています。

今回は、不動産担保ローンについて解説していきます。

不動産担保ローンとは?

不動産担保ローンとは、不動産を担保にしてお金を借りることができるローンのことです。一般的に、不動産は土地や建物、マンションなどを指しますが、お金を融資する金融機関によっては、別荘などを担保にすることもできます。

また、お金を借りる本人の名義の不動産に限定している金融機関もあれば、両親や配偶者といった家族が所有している他人名義の不動産、あるいは、法人が所有している法人名義の不動産を担保にできるところもあります。借りるお金の使途については、限定をされないフリーローンが一般的ですが、事業の運転資金といった「事業性資金」には使えないケースも少なくありません。

不動産担保ローンのメリット

低金利で借りることができる

不動産担保ローンは不動産を担保として提供することから、無担保の個人向け「カードローン」や法人向け「ビジネスローン」よりも、低金利で借りやすくなっています。貸主はいざというときに不動産を売却して回収を図ることができるため、リスクが少ないことがその理由です。

どの位の金利かというと、無担保のカードローンやビジネスローンの金利は一般的に4~15%ですが、不動産担保フリーローンでは2.9~9.5%となっています。借りる側にとっては、借入金利が低い分、返済する総額も安くなります。但し、起業時の資金調達として多く利用されている日本政策金融公庫や信用保証協会付融資は1~2%程度の金利で借入できます。

借入限度額が大きくなる

カードローンやビジネスローンは、最大でも1,000万円程度が借入金額の限度になります。それに対して、不動産担保ローンは、担保とする不動産の価値によって変わりますが、1億円以上の資金を借りることも可能です。

長期間借りることができる

不動産は長期間にわたって価値を保ちやすく、仮に10数年後であっても売却してお金に替えることができます。この点から、借入期間30年など他のローンと比べて長期間の借入がしやすくなっています。ただし、建物を担保として提供する際、築年数から算出される残耐用年数が少ない場合は、その残耐用年数程度を上限として借入期間を決めるのが一般的です。

不動産担保ローンのデメリット

主なデメリットとしては以下のようなものです。

担保の審査に時間がかかる

通常のローンであれば借りる人の年収や属性などを審査するだけで良いですが、不動産担保ローンの場合は借入人の情報に加え、提供する不動産の審査もしなければなりません。そのため、審査に時間がかかってしまうことがデメリットと言えます。早ければ2週間程度で結果が出ることもありますが、場合によっては1カ月以上かかることもあるため覚えておくといいでしょう。

返済できなくなると担保不動産が差し押さえられる

不動産担保ローンでは不動産を担保として提供することから、返済ができなくなるとその不動産が差し押さえられる点に注意が必要です。返済期間中は、自分が不動産を所有しているのではなく、金融機関が所有していると考えた方がしっくりくるかもしれません。

手数料がかかる

カードローンの利用時は、通常、手数料は発生しません。借りる人が負担する費用は利息だけです。一方、不動産担保ローンでは、金融機関が不動産を担保とするにあたって、「事務手数料」、「不動産鑑定費用」、「印紙代」、「抵当権、根抵当権の登記費用」といった費用がかかります。こうした費用は、借入金額によって変わりますが、数十万円かかるケースもあります。不動産担保ローンの場合、借入額が少額だと、借入金利が低くてもカードローンなどと支払総額がほとんど変わらない、といったことも考えられます。

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不動産担保ローンの利用にあたってのポイント

これまでみてきたように、不動産担保ローンには、一般的な無担保ローンと比較して大きな資金を、低金利かつ長期間にわたって借り入れることができる反面、融資までには時間と費用がかかり、万が一、返済が不能となったときには不動産を失うという可能性があります。こうしたメリットとデメリットを踏まえると、実際の利用にあたって、以下のような点に注意しましょう。

  • 融資の実行までには約1週間かかるので余裕をもって申し込む
  • 金利だけでなく、必要となる手数料も考慮し、有利なローンを選ぶ
  • 返済期間は計画性をもって設定する(返済期間が長期になるほど合計の利息は増えることに留意)
  • 返済を無事に終えるためには「繰り上げ返済」を活用することも重要。繰り上げ返済の条件や手数料も確認しておく

不動産担保ローンはどこで借り入れできるのか?

不動産担保ローンを提供している金融機関には、銀行、信託銀行、信用金庫や信用組合などの地域金融機関、ノンバンクなどいろいろあります。ただ、不動産担保ローンを取り扱っている件数や金額などをみると、銀行とノンバンクがその他を大きくリードしています。実際には、選択肢はこの2つに絞られると考えてよいでしょう。

ちなみにノンバンクとは、融資のみを行う金融機関の総称ということになります。銀行は預金を受け入れて、個人や法人に融資をします。一方、ノンバンクは、預金の受け入れは行わず、融資だけを専門に行います。含まれる金融機関も多種多様で、信販会社、クレジットカード会社、消費者金融会社、住宅金融専門会社、リース会社、事業者金融などがあります。

不動産担保ローンの審査時や契約時に必要な書類

不動産担保ローンの審査時や契約時に必要な書類は以下の通りです。ローン会社によっている書類いらない書類が多少違いますが、参考までにご確認ください。
 

■ 不動産担保ローンの審査時
  • 本人確認書類
  • 収入確認書類
  • 担保不動産関係書類
  • 担保不動産のローン残高確認書類
  • 未納税金がないことを確認できる書類

 

■ 不動産担保ローンの契約時
  • 登記済権利証、登記識別情報通知書
  • 印鑑登録証明書
  • 住民票(家族全員が記載されたもの)
  • 金融機関に渡された契約書類

書類ではないですが、必ず実印は用意しておいてください。

まとめ


不動産担保ローンは、無担保ローンと比べて破格の条件で借入ができますが、不動産担保ローンは返済が滞ってしまうと、お持ちの不動産が差し押さえられてしまうこともあります。メリット・デメリットを把握した上で利用するようにしましょう。

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