ビジネスコンテスト(ビジコン)で勝ち抜くためのコツとは?
「ビジネスコンテスト(ビジコン)」とはその名の通り、ビジネスアイデアを競うコンテストです。ビジコンに参加することによって、起業・開業のアドバンテージとなる様々な恩恵を受けることができます。
そこで今回は、ビジコンで勝ち抜くためのコツについて解説していきます。
そもそもビジネスコンテスト(ビジコン)とは?
ビジネスコンテスト(ビジコン)とは、参加者がさまざまなビジネスモデルを構築、提案し、その優劣を競うコンテストのことです。最も優れたビジネスモデルを出した人にはその実現のための賞金が与えられることもあります。
地方公共団体や企業、大学等、様々な団体によって開催されていますが、近年、特に学生などの若年層向けのビジネスプランコンテストや海外発のビジネスプランコンテストなどが増えてきています。自分のアイディアを世に出し、ほかの参加者と切磋琢磨しあう絶好のチャンスと言えます。
ビジネスコンテスト(ビジコン)では何が行われるのか?
ビジコンでは主に「書類審査」と「プレゼンテーション審査」が行われます。多くの場合、最初の書類審査で有力なビジネスアイデアを絞り込み、選ばれたアイデアについて、対面でのプレゼンテーション審査を行うという流れです。事前に審査基準が定められていることがほとんどで、それに沿った審査が行われます。
また、中にはプレゼンテーション審査を複数回行うケースもあります。細かい流れ等は開催されるビジコンによって異なるため、参加するコンテストの詳細を事前に確認しましょう。
ビジネスコンテスト(ビジコン)で勝ち抜くためのコツとは?
どんなに良いビジネスアイデアだったとしても、ビジコンを勝ち抜くためのポイントを押さえていなければ入賞は難しいです。そこでここでは、ビジコンで勝ち抜くコツをご紹介します。
ビジコンの評価基準を把握する
ビジコンを勝ち抜くためには、コンテストの審査基準を把握することが重要です。どんなに良いビジネスアイデアだったとしても、審査基準から外れていては、決して評価されないためです。ほとんどのビジコンでは審査基準が公開されていますが、中には評価する事業の方向性が示されている場合もあります。そのため、参加するビジコンの審査基準は必ず把握して、そこを押さえたビジネスアイデアを作成しましょう。
プレゼンの準備を念入りに行う
ビジコンでは、ビジネスアイデアだけではなく、プレゼンテーションの良し悪しも結果に影響を及ぼします。そのため、決められた時間内に、自身のビジネスアイデアをしっかりと理解してもらえる原稿を用意しましょう。また、当日に持込が可能であれば、紙の資料やパワーポイントを準備する等の工夫をすることによって、より理解がされやすくなるでしょう。
数字はインパクトにあるものに
その分野のことを知っている人から見て、大したことの無い数字であっても、大きな数字というのは、非常にインパクトがあるということです。○万人のターゲットがいる、○億通りの検索ができる、○千億のマーケットがある、単価は○百万円といったことです。その分野に精通している人であれば、対したことの無いことでも、審査員にはわからないことが多いのです。会場にいる多くの人にインパクトのある数字をプレゼンで使っていくというのは一つの方法だと思います。
実績は重要になる
ビジネスアイデアが評価されるビジコンであっても、実績は非常に重要です。審査員の立場に立って考えてみるとわかるのですが、自分が評価したビジネスアイデアが泣かず飛ばずというのはそのビジネスアイデアを評価した審査員の評価が傷つく可能性があります。小さな実績であっても、それをどのようにプレゼンしていくのかということが大切になってきます。
ビジネスコンテスト(ビジコン)の結果とビジネスの結果は違う!?
ビジコンの結果と実際のビジネスの結果は違います。主催者や審査員にとって、避けたい結果というのは、ビジネスが動き出さなかったり、泣かず飛ばずで終わることです。もちろん、ビジネスアイデアですので、さまざまな事情で頓挫することは考慮されていますが、そうなる確率は避けたいものです。そうなると、革新的なアイデア、実績のないアイデアなどは敬遠されるものです。ですから、ビジコンで評価されなかったからと言って、そのビジネスをあきらめる必要はありません。逆にビジコンで優勝したからと言ってビジネスの成功が約束されるわけでもありません。ビジコンの結果とビジネスの結果は違うのです。
ただ、だからと言って、結果がどうでもよいというわけでありません。優勝したり、上位入賞の結果が残ると、ビジネスの大きな宣伝になり、取材などを受けるチャンスも増えます。そういう意味ではビジネスの成功に近づくことができます。また、ビジコンの結果が出なかった場合にも、ビジコンの審査員は理解できなかっただけだと終わるのではなく、審査員等にアプローチをして、評価されなかった理由は聞きだしましょう。そこに大きな改善点がある場合もあります。ある程度、選考に残らないと審査員は話を聞いてくれないかもしれませんが、多くの審査員は協力してくれると思います。
まとめ
ビジコンに参加することで「自身のビジネスアイデアがブラッシュアップされる」「創業サポートを受けることができる」等の様々なメリットを受けることができます。自身に合ったビジコンを見つけ、今回ご紹介したことを参考にプレゼン資料を作ってみて下さい。