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学生イノベーター注目!起業の第一歩は『資金調達』から解説


学生中に起業した方で有名なのは、元ライブドアの堀江貴文さんやmixiの笠原健治さんなどですが、そもそも事業を始める時に資金は必要です。学生は社会人に比べてツテや社会的信用がないため、お金を集める方法に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

今回は、学生起業時の資金調達方法について解説していきます。

学生起業を始めるメリット

学生のうちに起業をすると、社会人になってから始めるのと比べての以下のメリットがあります。

  • 大学の校舎を拠点にできる
  • 失敗のリスクが低い
  • 自由な時間が多い
  • 学生向けサービスを展開しやすい

大学の校舎を拠点にできる

学生起業の場合(大学生の場合)、大学の設備を使えるのがメリットです。起業をすると、メンバーが集まるための会議スペースや、パソコンなどの設備が必要になります。大学には学生ラウンジや自由に使えるPCルームが用意されていることも多いでしょう。

大学の設備を有効活用することで、事業を始める時の初期投資を下げられるのは大きなメリットです。PCルームの自由利用が許可されている場合、アプリケーション開発やWEBサイトの更新やミーティング資料の作成などに学内のPCを使用することも可能です。

失敗した時のリスクが低い

社会人と違い、親からの援助や奨学金で暮らす大学生は、起業に失敗しても生活に困窮することは少ないでしょう。就職活動においても、起業に失敗しても挑戦したこと自体を評価してくれる企業が多いです。もちろん、成功したらそのままビジネスを続けることも可能です。

自由な時間が多い

一般的に、学生の方が自由な時間が多いといえます。失敗しても仕事を失うリスクが低いので、起業に集中できるからです。
社会人になってしまうと、仕事の合間を縫ってビジネスをするか、仕事を手放して起業するしかありません。どちらにせよ、考えるべきこと、やるべきことが増えて、自由な時間が減ってしまいます。自由な時間が多い学生のうちならば集中してビジネスに取り組みやすく、試行錯誤することもできるでしょう。

学生向けサービスを展開しやすい

同年代のニーズをよく理解しているため、自分たちと同じ立場にある学生向け事業の起業を得意としています。また、学内での宣伝・販売や学園祭でのブース出展、学生向けイベント・セミナーの企画など、アプローチする機会を多く持つことができます。

学生起業で成功するコツとは?

学生起業で成功するためにはどのようなことに気をつけたら良いのでしょうか?成功するために行った方が良いことをご紹介します。

インターンで学ぶ

起業を考えている学生は、ベンチャー企業でのインターンシップに参加することをおすすめします。企業の一員として問題に立ち向かった経験は、起業したときの経営に役立ちます。特に有給インターンシップは、貴重な経験を積めるだけでなく、企業に向けた資金を貯められます。

初期費用や支出を抑える

初期費用を抑えたスモールスタートを意識することが大切になります。事業の立ち上げがスピーディーに行え、失敗した場合も被害を最小限に抑えることができます。需要があることがわかれば規模を拡大していくことも可能です。小さい事業を素早く始めてみて、様子をみながら進退を決めていきましょう。

仲間を作る

仲間を集めて力を合わせやすいのは学生ならではの強みです。自分が苦手な分野も互いにカバーしあえるように、ぜひ信頼できる仲間を探しましょう。学業との両立をしながら全ての仕事を抱えると、なにかあったときにビジネスが止まってしまいます。また集客などの足を使う仕事は一人ではできません。自分が苦しい時に支えてくれる人がそばにいると成功確率が上がるだけでなく、あらたなアイデアが創出される可能性もあるでしょう。

具体的な計画や目標を立てる

起業前には、リスクを明確にし、具体的な目標設定する必要があります。事業計画書を立てて、何が必要か把握することが出来ます。

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学生起業時の資金調達の方法とは?

ここからが本題です。学生起業時には以下の7つの資金調達方法があります。

①自己資金を貯める

まずは経験がない学生はなかなか金融機関からの融資を受けることが困難です。ちなみに、創業融資における自己資金とは『誰にも返す必要がないお金』です。自分の給料から少しずつ、蓄えたお金や、返済義務がない親族からの支援金は自己資金とみなされます。一方、消費者金融などから手に入れた借金は、返済する義務があるため自己資金ではありません。アルバイトなどでコツコツ自己資金を貯めることは学生起業にとって最も重要なことになります。

自己資金を貯める方法でお勧めなのは、自分が行いたい事業と似ているベンチャー企業でインターンをすることです。前述でもお知らせしましたが、特に有給インターンシップは、貴重な経験を積めるだけでなく、企業に向けた資金を貯められます。

②ビジネスコンテストで賞金を得る

起業する学生向けビジネスコンテストとは、学生の自由な発想で今までにないビジネスモデルで世の中の問題を解決したり、新しい価値を提供するアイデアを表彰しようというものです。テーマ別のものだったり、合宿形式や研修形式で事業をブラッシュアップしたり、コンテストによっては表彰者に賞金が出るものまであります。

③家族・知人から借りる

両親など近親者から資金を贈与を受けた場合は、贈与契約書がある場合と両親の財務状況が安定していれば、自己資金と認められることがあります。ただし親子間での贈与の場合は形式だけ贈与契約書を作成して、あとで返金するという約束がこっそりと結ばれているという可能性も否定できません。創業融資の審査担当者は、親子間の会話にまで立ち入ることは不可能なので、自己資金として認められないこともあります。このような疑いをかけられないためにも、両親の財政状況を積極的に説明できるようにしておきましょう。

親族からの贈与については、贈与金額が年110万円を超えると贈与税の支払い義務が発生することにも注意してください。110万円を超えないようにするか、もし超えるのであれば贈与税の申告を必ずしておきましょう。

④クラウドファンディングで資金を集める

クラウドファンディングとは、群衆(Crowd)と資金調達(Funding)を組み合わせた造語で、インターネット上で不特定多数の人から資金を集める仕組みのことです。個々の出資額がわずかな額でも、多くの人から出資を募ることでまとまった資金を得ることができます。利用するクラウドファンディング会社によって条件や手続きは異なりますが、資金の使い道は、新規事業の立ち上げや、ものづくり、社会貢献、新規商品のPRなどさまざまな用途があります。

⑤補助金/助成金

国や自治体、公的機関が設けている補助金・助成金制度を活用する方法もあります。補助金や助成金は融資制度とは異なり、返済義務がない点が大きなメリットです。一方で、補助や助成を受けるためには一定の条件があり、実際に資金を確保することは簡単ではありません。申請しても承認が下りず、補助や助成を受けられないということも珍しくないため、他の資金調達方法も検討しながら同時進行で計画を進めることが現実的です。

また、申請の手続きは非常に煩雑なため、申請のために事務作業の時間をかなり長めに割く必要も出てきます。そして採択されても着金が半年から1年後になる為、基本的に事業運転資金の資金調達方法としては難しい面があります。

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⑥ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家から投資を得る

学生起業において、一つの重要なポイントでもあるメンターの存在です。ベンチャーキャピタル(以下VCと略)やエンジェル投資家の実績あるところから出資を受けることでさまざまなサポートを受けられるメリットがあります。また、VCからの出資だと事業提携先の紹介を受けることができるのも大きなメリットです。学生起業家に多く出資しているVCもあるため、調達の時にはVCからの調達も視野に入れたいところです。

投資家にアプローチをする方法について、SNSでアプローチすることも1つの方法です。しかし、信用できる人かどうかを見極めることが難しく、詐欺被害に遭う危険性があるので注意が必要です。出来るだけ会社名、投資家の本名、何をしている人か明確にわかる人だけにアプローチすることがおすすめです。SNSで連絡を取る際は「事業計画書」を作った上でアプローチをするようにしましょう。投資家の方は常に短いタイムスケジュールで動いているので、事業計画が無い状態でダイレクトメール(DM)を送っても相手にしてくれることはないでしょう。

⑦金融機関から融資を受ける

一般的には、創業直後については、申込みから融資実行までの期間が短く、代表者が連帯保証人が必要ではない日本政策金融公庫でまずは融資借り入れ申し込みをする方が多いです。日本政策金融公庫とは、2008年10月1日に、国民生活金融公庫、農林漁業金融公庫、中小企業金融公庫、国際協力銀行の4つの金融機関が統合して発足した100%政府出資の政策金融機関です。全国に支店網があり、固定金利での融資や、長期の返済が可能など、民間の金融機関より有利な融資制度が多く、設立間もない法人やこれから事業を始めようとする人であっても、融資を受けやすいのが特徴です。但し、日本政策金融公庫で融資を受ける場合、自己資金や経歴が要件になりますので、経験の乏しい学生では借り入れが難しい場合があります。

その他、民間金融機関である都市銀行・地方銀行や、信用金庫などからも事業資金の融資を受けられるローン商品は出回っています。ただし、融資に関する条件や審査は厳しくなるので、学生が起業する際にこれらの融資の審査を通すことはかなり難しいと考えられます。

まとめ


学生起業に対する資金調達方法をご紹介しました。結論から言うと方法はあっても実績と経験のない学生起業の資金調達は難しいのが現状です、学生起業の場合、社会人経験が少なく、実績もないので民間金融機関から融資を受けることは比較的難易度が高いです。学生起業に挑戦するにあたって、上記でもご紹介しましたが、公的機関からの融資を検討するのであれば、日本政策金融公庫の「新創業融資制度」など無担保・無保証で自己資金の約10倍の資金を調達することが可能ですが、実績がある社会人でも公庫からの借り入れは、借り入れ額の1/3程度の自己資金が必要になってきます。基本的に資金調達には、資本政策なども含めた事業説明が求められるので、プロダクトを作り込むだけでなく、需要の根拠や市場価値なども示せることが必須になります。

まずは自己資金を貯め、スモールスタートでビジネスの検証をしていき、需要があることがわかれば規模を拡大していくことおススメします。

記事のお問い合わせは
下記メールアドレスにてお問合せください。

株式会社ベクターホールディングス
kigyou@vector.co.jp

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