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返済不要の資金調達方法6選


「新たな事業を始めたい」「起業・開業したい」など、新しいビジネスを始める際には資金が必要になります。そしてお金を借りたら必ず返す。個人でも企業でもこれは当然の事ですが、一般的な資金調達方法である金融機関からの融資であれば、必ず利子を付けて返済しなければなりません。

しかし、利子付きの返済が財務状況を圧迫する事もありますから、出来れば返済不要の資金を調達したいと考えている経営者の方は多いのではないのでしょうか。

今回は、返済不要の資金調達方法を6つご紹介します。

返済不要の資金調達方法3選

クラウドファンディング

クラウドファンディングとは、群衆(Crowd)と資金調達(Funding)を組み合わせた造語で、インターネット上で不特定多数の人から資金を集める仕組みのことです。個々の出資額がわずかな額でも、多くの人から出資を募ることでまとまった資金を得ることができます。

利用するクラウドファンディング会社によって条件や手続きは異なりますが、 資金の使い道は、新規事業の立ち上げや、ものづくり、社会貢献、新規商品のPRなどさまざまな用途があります。

クラウドファンディングの種類

クラウドファンディングには大きく分けて、金銭以外のモノやサービスを特典として受けることができる「非投資型」と、金銭的なリターンを得る「投資型」の2つがあります。

まず非投資型には「購入型」と「寄付型」があり、投資型(金融型とも呼ばれる)は「融資型(ソーシャルレンディング)」「ファンド投資」「株式投資型」に分類ができます。
 

◇ 非投資型
  • 購入型
  • 購入型の特徴は、支援者へのリターンは、モノ・サービスが一般的となっております。金銭でのリターンはございません。現在の国内におけるクラウドファンディングの大多数がこれにあたります。プロジェクト起案者は目標額と期限を設定し、支援者を募ります。支援者のリターンとしては、市場に出回っていない物やサービス、権利といった金銭以外の特典を設定します。

  • 寄付型
  • 慈善事業に特化しているタイプです。支援者へのリターンは原則的にはありません。プロジェクト起案者、支援者ともに純粋な社会貢献を目的としている傾向があります。環境保全、罹災地支援、病気の子供たちの支援といった、共感性の高いプロジェクトが多いのが特徴です。

 

◇ 投資型
  • 融資型
  • 融資型は、個人から集めた資金で企業に融資を行う仕組みです。支援者へのリターンは、元本と利息から発生します。融資型でサイトを選ぶにあたり押さえておきたいポイントは「担保の有無がしっかり掲載されていること」です。メリットしては、少額から始められること、金銭的リターンを狙えることがあります。ただし、借り手が返済できない状態になることもありえますので、リスクを想定しておきましょう。

  • ファンド投資型
  • ファンド投資型は、特定の事業に投資をすることです。ファンド投資型の支援者へのリターンは、事業が成功した際、出資額に応じた配当です。売上に応じて分配金が変動するため、支援者の収益はビジネスが成功するかどうかで大きく異なります。

  • 株式投資型
  • 株式投資型は、未上場企業に投資をすることです。株式投資型の支援者へのリターンは株式を支援者へ発行することになります。M&AやIPOを視野に入れている企業であれば、株式の前向きな売却に期待できるため、このタイプも資産運用の側面を有しています。

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補助金/助成金

補助金

補助金は国や自治体が産業振興や雇用の推進、地域活性化などに貢献する事業に向けて交付される資金で、融資と違って返済義務がないことが大きな特徴といえます。

起業時の資金調達方法としては、融資(日本政策金融公庫での借入や制度融資による借入など)が一般的ですが、低金利とはいえ返済する必要があります。

国が政策の中で「若者の起業家を増やしたい」「女性の起業家を増やしたい」となれば、「若者や女性が起業するときの補助金」を作ることで、「若者や女性の起業を増やす」効果があります。国の政策を推進するために作られたものになりますので、補助金は条件に合致すれば「返済不要」で利用できるのです。
 

◆ 代表的な補助金
  • 経済産業省が提供している補助金
  • 地方自治体が独自で提供している補助金
  • 企業、政府系金融機関、財団等が独自に行っている補助金

年間で数十程度の補助金が公募させるので、自分の事業に会う補助金をチェックすることが重要です。

助成金

助成金とは、一般的に厚生労働省所管で取扱っている給付金のことを助成金と呼び、給付の条件を満たしていれば誰でも貰うことができ、融資などとは違って、返済の必要がありません。基本的には従業員を雇用する上で社会保険に加入していることが条件となっています。種類としては約50種類ほどもあり、現在の自社の状況をみて、該当するものを申請していくことで、給付を受けられます。

一般的に、補助金は条件に当てはまったものを申請し、採択された方(事業)だけもらえる資金「難易度が高い」「もらえる金額が大きい」のに対し、助成金は条件をクリアすれば必ずもらえる資金「難易度が低い」「もらえる金額が少額」になります。

また助成金の申請がわからないという方は、専門家に申請を代行してもらうこともあるでしょう。この場合では、労務の専門家である社会保険労務士(社労士)の方にお願いするようにしてください。
 

◆ 代表的な助成金
  • 厚生労働省が提供している助成金

代表的な所でいうと「キャリアアップ助成金」「雇用調整助成金」「トライアル雇用助成金」「受動喫煙防止対策助成金」など人の採用、給与UP、職場環境改善など雇用や職場に特化した内容が多いのが特徴です。

ビジネスプランコンテスト

ビジネスプランコンテストとは、参加者がさまざまなビジネスモデルを構築、提案し、その優劣を競うコンテストのことです。最も優れたビジネスモデルを出した人にはその実現のための賞金が与えられることもあります。

近年、特に学生などの若年層向けのビジネスプランコンテストや海外発のビジネスプランコンテストなどが増えてきています。自分のアイディアを世に出し、ほかの参加者と切磋琢磨しあう絶好のチャンスと言えます。

また、市区町村単位や大学主催など、全国で様々なビジネスコンテストが開催されています。その中でもこれから起業・開業する方向けにお勧めのビジネスプランコンテストをご紹介します。
 

■起業家におススメのビジネスプランコンテスト
  • TRIGGER
  • TOKYO STARTUP GATEWAY
  • DREAMGATE
  • 登竜門   など

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルは、成長に期待できる未上場企業に投資する会社です。こちらも投資になるため返済は不要です。ベンチャーキャピタル側は投資した企業が上場・成長した際に株式や事業を売却し、リターンを得ています。また、経営のアドバイスや役員の派遣など、企業価値を向上させるために様々なサポートをしてくれるでしょう。

ベンチャーキャピタルにはいろいろな種類があり、日本国内では銀行や証券会社など金融機関が運営主体となっている会社が多くあります。また、政府系機関や事業会社などが運営主体となっている会社、親会社を持たずに投資を行う会社もあります。運営主体が異なれば特徴や投資戦略、活動内容も違ってくるため、自社にはどのようなサポートが必要なのか把握した上で出資を受けたいベンチャーキャピタルを選んでください。

エンジェル投資家

エンジェル投資家は、起業したばかりのベンチャー企業やスタートアップ企業に投資する個人投資家のことです。エンジェル投資家には、元実業家や経営者が多いといわれています。融資ではなく、個人投資家からの出資となるので、返済不要な資金調達方法です。

一方、エンジェル投資家は企業が株式上場後、発行された株式を売買して出資額以上のリターンを得ています。エンジェル投資家が投資する額は数百万円から数千万円と比較的小規模で、経営には深く関わらない傾向にあります。最終的にリターンを得ることを目的にしていますが、それ以上に企業や事業、若手起業家の支援に重視している投資家も多いようです。

ファクタリング

ファクタリングは、入金待ちの請求書(売掛債権)を買取ってもらうことで、決済日よりも早く現金を受け取るサービスです。日本の企業間の取引では、先に商品やサービスを提供し、後から代金の回収をする信用取引が一般的ですが、こうした掛取引では、売掛金の入金が遅れたり、貸倒れになったりで資金難に陥る可能性もあります。

ファクタリングを使えば、売掛先が倒産の恐れがある場合などに、あらかじめ保険をかけたり、未回収のままの売掛金を売却して現金化したりできます。

まとめ


いかがでしたでしょうか?今回は、返済不要の資金調達方法を6つご紹介しました。

利子付きで返済する事は事業が安定するまでは難しいですから、スタートアップや起業・開業まもない時、まだ成果を出していない会社は返済不要の資金調達方法でお金を集める事を考えるのも一つの手段としては良いかと思います。

上記で紹介した6つの資金調達方法はどれも返済不要でオススメのものですが、それぞれにメリットがあればデメリットもありますので、自社に最も適している方法を選ぶのが良いでしょう。

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