融資や出資以外の資金調達方法『リース・割賦』とは?メリット・デメリットについて解説
資金調達の方法の主たるものが公庫や銀行などからの融資やVCやエンジェル投資家からの出資ですが、これ以外にもいくつかの調達方法があります。
今回は、そのひとつである「リース・割賦」について解説していきます。
リースとは?
リース会社との契約は、正式には「ファイナンス・リース」と呼ばれています。これは、企業が利用するリース物件をリース会社が購入し、リース会社がリース期間中に物件の購入資金を全額回収するという契約で、企業は、期間中にリース料として支払うことで、設備を使用することができます。
リース活用のメリットやデメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
◇メリット
- 設備の購入時にまとまった資金が不要
- リース料は定額であり、コスト管理が容易である
- 設備所有に伴う事務処理の簡素化・コスト削減効果が期待できる
◇デメリット
- 中途解約ができない
- 融資に比べると割高になる
- 物件の所有権を取得できない
リース契約には様々なメリットやデメリットがあります。ご自身の目的に応じて、リース契約を行うか?現金一括購入するか、銀行借り入れするかを検討してみてください。
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割賦とは?
割賦購入とは、設備購入代金を分割で支払うという売買です。2カ月以上の期間にわたり、3回以上に分割して決済を行うことをいいます。(割賦販売法により規定) 設備購入資金を用意する必要がなく、毎月一定額を支払うことで設備を導入できるという点で、リースと同じ効果があります。
割賦活用についてのメリットやデメリットは以下の通りです。
◇メリット
- 設備の導入に際し、まとまった資金が不要である
- 契約期間や対象物件が柔軟である
- 対象物件が自己所有となる
◇デメリット
- 中途解約ができない
- コスト管理が必要である
- 頭金が必要になる場合もある
まとめ
「資産を購入したい」または「それをもとに資金を得たい」という場合で、銀行融資では時間がかかりすぎると感じる場合や、資産を手放さずに資金を得る方法はないかと考えたとき、このようなリース契約の方法を検討するとよいでしょう。
但し、現在の創業融資制度などは金利部分などで優位性が高いといえるため、もし創業融資の利用が可能ならそちらのほうが有利といえます。
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